誰のための女
誰のために「女」をしていますか?
女として生まれてきたからと言って、365日24時間女でいられるわけではないです
ここでは「女」という言葉を「キラキラ輝いていて」「素敵で」「好きな人に見せたくなるような」時の自分のこととして使わせてください。
「男はロングの方がすきだよ男に言われたけど、別に男のために髪の毛伸ばしてるわけじゃない」
「もっとナチュラルなメイクの方が似合うって言われたけど、今の化粧が好き」
こういうやつ、ありますよね。
誰のために化粧をするか。
誰のために美容院に行くか。
誰のために服を着るか。
私の場合は好きな男のためです。
「ショートが好きやねん」の一言で伸ばしていた髪を切ったこともあります。
元彼はモノトーンが好きだったので、クローゼットが白黒になった時期もありました。
半年前、彼氏が履いて欲しいと言うので3年振りにミニスカートを買いました。エロい服が好きなのでオフショルを買いました。今は前髪を伸ばしています。
あたしはそういう女です。
それが良い事とか、悪い事とかはわかりません。
ただ、振られた時にショートカットの私がとりのこされるのです。別れた後に、どうにもならない服がたくさんあるのです。
もちろん買った時は気に入っていたのです。(これを着たらたのしい!)と思えたのです。
でも失恋した後に気づくのです。これらは彼のためのものであって、私のためのものじゃなかったと。
失恋した瞬間に服や髪に対して(なんか違うな)が積もっていくのです。
いつだって褒めて欲しかっただけです。
好きな男に「可愛い」と言われるためならなんでも出来てしまったのです。
だから「これはあたしのためにやってるから」とか言える女の子が、強くてかっこよくて羨ましい。
あたしもいつか自分のために「女」をやりたいです。失恋しても、クローゼットを開いたらときめけるように。
ギリ勃つブス
久しぶりにツイートが伸びた。
今日彼氏に「一目惚れやで、だってめちゃくちゃ可愛かったもん」って言われたのが嬉しかったけど、前の彼氏にも「一目惚れ」と言われて付き合ったのに元カノとあたしが激似だったことを思い出して、大森靖子の「一目惚れなんて初恋の人に似てただけでしょ」が染みてきたな。今度は誰に似てるんだろ。
— プードルの毛まみれおにぎり (@HYPER_DIRTY) May 5, 2020
眠たくて何となく書いたツイートが、朝起きたら1000いいねを超えていて驚いた。
何となく書きたいし、詳しく書くことにした。
私はちょうどいい顔をしている。
クラスで下から5~3番目くらいのブスで、隣を歩いて欲しくはない、でも抱けない訳では無い、そういう顔をしている。
好きになった理由が一目惚れだと言われたが、決して可愛い顔をしている訳では無い、ということを先に明言しておく。
元彼と知り合ったのは、酔って道端に座り込んでいる時だった。
付き合ってから
「いつから好きだったの?」
と聞くと
「一目惚れ。初めて見た時に可愛かった」
的なことを言われたことがある。嬉しかった。自分がブスであることを自覚していたので、そんなことを言われるなんて夢にも思っていなかった。
しかし後日
「友達にな、プーちゃんの写真見せたらな、元カノに似てるって言われてん」
と言われ、写真を見ると私激似だった。
元カノを特定し、元カノの写真を保存した。私の写真と元カノの写真何枚かを友達に送り「どれが私だと思う?」と聞くと、間違えた友達もいた。保存した元カノの写真は、iPhoneのカメラロールで私と同じ人物としてまとめられていた。
余談だが、当時、万年セフレ女を脱し、やっと彼氏が出来たと喜んでいた私は、元カノなんてクソどうでもよかったが、この発言を機に、元カノ殺す芸人となった。
その後、私は整形したので今はその元カノとは全く違う顔をしている。
元彼とは別れ、今の彼氏と付き合い始めた。
彼は初めて会った日から「めちゃくちゃ可愛いやん…」と言い、真剣にLINEを聞いてきた。
その日から毎日100回くらい「可愛い」と褒められた。写真を撮られ、SNSに載せられ、憧れの「自慢の彼女」になれたのだ。
(あたしは自分が思ってるほどブスじゃないのかも…!)
くらいの領域まで、自己肯定感が上がった。
昨日彼氏と電話で「いつ好きになったの?」という話をしていた。
彼は
「一目惚れやで、だってめちゃくちゃ可愛かったもん」
と言った。
嬉しかったと同時に元彼に言われたことを思い出した。
彼の元カノの顔は知っている。
付き合う前に何故か元カノの写真を送り付けられ、
「俺、面食いやから10人おったら10人可愛いっていう女としか付き合ったことないねん」
と言われた。写真は悔しいくらいに美人だったし、元カノはモデルだった。
一方私は中途半端に整形した風俗嬢だった。
10人いたら2人が苦笑いで「可愛い」という顔で、6人がギリ勃つ顔。
好きになって貰えた理由が本当に一目惚れだとしても
「一目惚れなんて初恋の人に似てただけでしょ」
とか思ってしまう。
あたしが可愛かったら、ほんとに顔だけで好きになって貰えたのかもね。
君が低血圧気味のあたしより先に
今日のリズムを手に入れてしまうその前に出会いたかった。
一目惚れなんて、初恋の人に似ていただけでしょう?
学歴と結婚
母は高学歴の父と結婚しました。
「仕事やめたかった時にパパちょうどおったし」
「学歴いいし」
というのが結婚の決め手だったそう。
そんな母に私は育てられました。
高校の時デートに行く度に
「え〜!○○高校の子とデート行くの〜?!あそこイマイチじゃーん」
「え?!進学校の子と行くの?!いいじゃん!」
と言われていました。
そして私は母の影響をガッツリ受けて「高学歴の男がいい!絶対高学歴!」と思っていました。
しかし大学に入り、色々学んだり、色んな人と関わっていくうちに「人と関わるのに学歴はあまり関係ないな」と思い始めました。成人式では、高卒の子たちが社会人2年目になっていて、しっかりしていてかっこよく見えました。
父と母は不仲で、「学歴で結婚するとそういうことになるのか」とも思っていましたし、学歴だけで男を狙いに行く女を見て何となく軽蔑していました。
さて、ここからは結婚の話です。
結婚にはお金が付きまとい、お給料はある程度学歴と比例します。
お金持ちと結婚したい!
できるなら働きたくない!
贅沢がしたい!
好きなタイプは石油王!
そういう考えがゼロだって人はいないでしょう。
私の場合、父と母は不仲で、両親の様に「学歴」の結婚はしたくないとここ数年思っていました。
でも、ニートとは結婚できません。売れないバンドマンも、フリーターも厳しいです。お金は必要なのです。
では、どこかでラインを引かなければなりません。私にはこのラインが決められません。お給料に関する統計やグラフを見ても、あまりピンと来ませんでした。(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2018/dl/13.pdf)
学歴で人を判断出来ればよかったです。
学歴はしっかりとしたものさしです。数値化できるので判断基準としては使いやすいですよね。「優しいから」「かっこいいから」なんて曖昧なものとは違うのです。私はその曖昧さを大切にして、お金や生活を後回しにしすぎているきがします。
多くの人にとって、結婚は人生で何度もすることではありません。成功が何かは曖昧ですが、成功させたいことですよね。
私もしっかりとしたものさしで測りたかったです、母のように。まぁ母は結婚に失敗しているんですがね。
死ぬべきなのはあたし
生理痛が酷い。
今まで、薬を飲めば普通にやっていける程度の生理痛だったが、ここ1年くらいで急に重くなった。
産婦人科にピルをもらいに行ったりもしたが、体に合わず、未だに解決方法がない。
18の頃には子供を産まないと決めていた。
喧嘩している父と母を見て育ち、ずっと離婚して欲しいと思っていた。こんな親を見て育ちたくないと思ったけど、自分はそんな親にしかなれないだろうな、と思った。
最近は
「あたしみたいな体売ったりする女の子産まれたら辛いだろうな」
「整形前のあたしの顔だったら辛いだろうな」
「あたし多分虐待とかするタイプだな」
「あたしなんかに育てられたら、ろくな子にならないな」
ということも思う。
とにかく産みたくない。
赤ちゃんが欲しくても産めない人もいる。
子宮を摘出して、誰かにあげられたらいいのに、なんて思ったこともある。でも、もしそんなことが出来ても、きっとあたしはしないだろう。
「子供は産まない」なんて言い切っているけれど、産まない覚悟もない。自分に甘いし、人を助けようなんて崇高な考えは持ってない。
昔から子供が大好きだ。
自分の子なら可愛いはずだ。
彼は子供が欲しかった人だ。
子供がいなかったら離婚するかもしれない。
友達がどんどんお母さんになる中、1人で取り残されるのかもしれない。
子供が居ないまま老いたら、何を楽しみに生きるのだろうか。
産めない理由は子供のためのことなのに、産みたい理由は自分のためのことばかりだ。
生理痛が辛い。動けないくらい辛い。
今この勢いで、あたしから子宮を奪い取って欲しい、じゃないときっと、もう1人辛い思いをする子が産まれてしまう。
産まれてもいない子供がもう可愛くて、もう可哀想だ。絶対産んじゃいけない。産むくらいなら、あたしが死んだ方がずっと良い。
あたしの飯を食え
元彼と付き合ったばかりの頃、ピクニックに行くことになった。
ピクニックならば、と弁当を作った。
私は可愛いご飯を作るのが苦手で、茶色い食べ物ばかり作っていたが、この時は黒ごまを目に見立てて動物の顔なんかを作っていた。「お弁当 好きな具」で、検索した。要はかなり張り切っていた。
ピクニック当日、「はいこれ」と弁当を広げると
「僕、人が作ったもの食べられへんねん」
と言われた。
付き合いたてだったこともあり
「あ、そっか」
と言って終わらせた。
彼は、一応ふたくちほど食べていた。
家に帰って泣いた。お弁当を持って帰ってきてしまっていた。
中途半端に食べたせいで、悲しく崩れていたし、動物の顔は散り散りだった。
食べる気がしなくて辛かった。近所に住んでる友達に食べてもらった。
「美味しいよ」
と言ってくれた。余計泣いた。
「もう料理は作らない」と彼に話した。
「いやちゃんうねん、あれは僕が悪いよな。今やったら頑張ったらプーちゃんのご飯食べれるねん!」
アホみたいな顔で言っていた。
あたしの作る飯は、頑張らなきゃ食えないような飯なんだろうか。
その後、彼に弁当を作って渡したことがある。
「チンして泣きながら食べた」
「お母さんに心配されながら食べた」
という報告が入った。
なぜ報告した?
出稼ぎや、店泊で家に帰らない日が続く前は毎日3食作っていた。
それなりに料理はできたはずだった。
彼と別れたあと「あたしの飯が食える男」というのが、付き合う条件に加わった。
色々あって、ゴリラみたいな今の彼氏と付き合った。とにくデカくて、よく食べる。食べ過ぎなくらい食べる男だ。
最初彼に興味が無さすぎたので、初めて作ったご飯が何だったかも覚えていないが、「作ろうか?」と提案しただけで
「え?!いいの?!作ってくれんの?!」
みたいに大喜びされ、
「ウンマ!」
からの
「おかわり!」
だったのは覚えている。
それから何度か作っているが
「今日は味濃い…」
「白ワインがキツい…」
などと数回不評だったご飯はあったものの、私のご飯は基本的にはペロリと平らげられていた。
先日雑に作った親子丼も
「え?!うますぎやん?!」
「今まで食べた中で1番美味い!歴代超えてきてるで!」
とハイテンションで食べていた。
「彼氏がね、あたしが作ったご飯を美味しそうに食べてくれるんよね」
と惚気けると「当たり前やん」みたいな返しをされるが、私にとってそれはめちゃくちゃ幸せで、今日も寝る前に思い出してニヤニヤするくらいの出来事だ。
今日も多分、ニヤニヤしちゃう。
中途半端なブス
初めて顔で泣いたのは19の時だった。
別に自分のことを美人だと思っていた訳では無いが「まぁなんとか生きていける顔」だと思っていた。
それが「もうこの顔では生きていけない」と思い始めたのがその頃だった。
理由は大学では顔が全てを左右しすぎること、当時好きだった男が「美人しか無理」といった内容の話ばかりしてくること、間接的に「ブサイクだよね」と言われることが多すぎたことなど、色々あった。
私はいきものがかりのボーカルとか、にゃんこスターのアンゴラ村長とか、そういった類の顔をしていた。
別にめちゃくちゃなブスでもないけれど、可愛いかと言われたら、彼女にしたいかと言われたらそうでは無い顔、いわゆる「ちょうどいいブス」であった。
その後、ダイエットや整形で、今はちょっと違う顔をしている。
でも、あたしの元の顔はそんなに良くない顔だったんだろうか。
可愛くはなかったけど、風俗して、整形するほどじゃないと思う。
整形はして良かった。今でブスに変わりはないけど、前より生きやすくなった。小マシになった。
ブスだと気づいて整形するのと、ブスの呪いにかからず生まれてきた時の顔で生きるの、どっちが幸せだったのかは全く分からない。
今の顔の方が好きだけど、ブスだと気づく前の方が自撮りが楽しかった。
簡単に整形を「努力」とか「肯定派」とか言わないで欲しい。
生まれてきた時の顔だって悪くなかったかもしれないでしょ?
そういう顔で生きて見ても良かったのかもしれないでしょ?生きてみたかったでしょ?自分の顔を愛したかったでしょ?
ま、その顔ではその顔なりの人生しか歩めないけどね。女は顔が人生を左右しすぎるから。
愛を貯めたい
今、人生で1番愛されている。
150キロ以上ある遠距離恋愛中の彼氏は、私に遠距離を感じさせないペースで会いに来てくれて、毎日「好き」「可愛い」「1番」と言ってくれる。
こんなに褒めらて過ごせる毎日は、人生で初めて。
彼と出会って、鏡を見て毎日泣いていた自分が嘘みたいに感じるくらい、顔で悩まなくなった。
連絡もマメ、彼の友達も仲良くしてくれて、写真も撮ってもらえる、SNSに載せてもらえる。
でも、こんなに愛されているのに、全然足りていない。
毎日満たされているはずなのに、しばらくすると足りなくなる。
自分の心に愛を貯める瓶があるとして、それをワインボトルだとすると、指2本分くらいの穴が空いていると思う。
一定以上の愛が止めどなく注がれている時は、ずっと満たされている。
でも、愛を注がれるペースが遅くなったり、愛を注がれなくなったらすぐに空っぽ。
すぐ不安になったり、愛されてないと思っちゃうのはこの穴のせい。、
すごく不便な瓶だと思う。
この穴を埋めたいと思うし、愛を貯めておきたいとも思うけれど、育ってきた過程でもうダメだったのかもね。
「愛されたい」なんて言ってないで、こぼれ落ちたのかき集めたいな。
きっと、たくさんの素敵な人に恵まれてきたはずだから。