今日も酒を言い訳に。

メンヘラの恥ずかしい毎日

就活中のブスのみなさんへ

就活中のブスのみなさんへ

 

調子はどうですか?

もう内定が決まった子、コロナで苦戦している子、やりたいことが見つからない子、祈られすぎて心が折れてしまった子、意識の高い友達にうんざりしてる子、色々いると思います。

私はこの春新卒で会社に入った1年目です。去年の今頃には今の会社に内定し、就職活動を終えて、整形しに韓国に行っていたと思います。

 

みなさんの就活の軸はなんですか?

私は「ブス」でした。

 

私の代は売り手市場と言われていました。しかし、私が売り手市場を強く実感することはありませんでした。

3回生の春頃にインターンシップに参加し始めました。意味がわからないディスカッションを何度もしました。アレ、ホントなんなんですかね。何も分からないまま帰宅し、何となくパンフレットを眺めたりしていました。

やりたいことは何となく不動産ディベロッパーか、食品メーカー。でも、何となく。ぼんやりとそう思うだけで、強い思いなどありませんでした。やりたいことを見つけなければならない空気に飲まれていただけでした。

当時の私はモラハラ元彼と交際中で、やりたいことよりも

「モラくんと結婚したいから、モラくんの近くに就職したい」

なんて思っていました。モラくんも「一緒に住みたいなぁ」なんて言っていました。

 

冬になりました。相変わらず意味を感じないディスカッションをしていました。やりたいことは分からないままでしたが、嫌いな企業がわかり始めた頃でした。

年が明けました。友達との話題は就活一色になりました。

「あたし空港で働きたいねん」

「大手の○○って会社入りたいねん」

友達のそういう話を聞くと焦りました。

ストーリーに「今日は東大生達とディスカッション」とか「企業研究の末に、あたしのやりたいことは〜」とか、そういうのが増えて、げんなりしていました。

インターンシップには何社も参加していたし、毎日マイナビリクナビも見ていました。ちゃんとしているつもりでした。でも、自分ってそうじゃないんだなって追い詰められていました。

そしてその時期は私がブスに耐えかねて整形するために風俗を始めた頃でした。したい仕事も見つからない、でも仕事に就けたとしてもあたしはブス、意味無い、そう思っていました。世の中は顔なので、ブスが働ける場所なんかあるのかな、と思いました。

そんな時に見つけたのが線路の保守管理の会社のインターンシップでした。「文理不問」の文字がキラリと光っていました。文系の仕事は営業が多いです。ブスの営業って、絶対辛いと思います。線路の点検なら、人の顔を見なくていいのです。ブスでも関係ないのです。だから営業以外の仕事に魅力を感じインターンシップに参加しました。

 

その会社は、男女比がほぼ男。女は1%くらいでした。私は思ってしまったのです。「女がいなかったら、比べる人が居なくてブスとか悩んだりしなくて良くない?」と。ひらめいてしまったのです。

 

やりたいことは見つからないまま春が来ました。就活解禁、合同企業説明会、略して合説に参加しました。

大きな会場がぎっしり埋まるくらい大学生が殺到しました。みんな、リクルートスーツでした。当然私も。そういう時に気づいちゃうんです。「あたし、この会場でめちゃくちゃブスじゃん」って。

大学へは好きな服で行きました。髪も巻きました。好きな化粧をしていました。何となくごまかせた気持ちになった日もありました。でも、リクルートスーツは、みんな同じ。顔が小さくて目の大きいあの子の黒いスーツと1本結びと、私の黒いスーツと1本結びは違うものみたいでした。リクルートスーツは素材が生きてしまうのです。あの子が伊勢エビなら、私はカップラーメンの中のエビのカスでした。死にたくなりました。毎朝アイプチで必死に作っている二重が、リクルートスーツでは浮いていて、それも余計に悲しくなりました。

更に私の心を苦しめたのは、企業ブースの女性が美人ばかりの会社がいくつもあることでした。その会社は顔採用、もしくは「こういう人前に出す行為は顔の良い女性にさせたい」という意思があることを示していませんか?私みたいなブスは社会に必要とされていないんだなぁって、改めて感じました。ブスが女子アナになれないように、ブスがなれない仕事は思ったよりたくさんあるのかもしれません。

 

私はこの頃あたりで

「やりたいことより、続く仕事がしたい」

と強く思いました。ブスでやめたり、意地悪言われたりしたくないのです。ブスでハブられたくもありません。

「休日にみんなでBBQしよ!」とか言いながらハイカーストの人達だけを集めてBBQを開催し、私みたいなのを排除したのに「みんなでBBQ最高!同期マジすき」とか書くやつが多そうな会社は受けるのをやめました。

女が少なく、BBQ奴みたいなのがいなさそうな会社を血眼になって探しました。なかなか難しいですが、探せば割とあるものです。

 

面接に行き、そのままリクルートスーツで風俗に出勤、着替えてからお客さんのチンコをシゴく生活をしていました。

 

面接自体はそんなに受けていません。入りたい会社の選考が早めで、割と直ぐに決まりました。ラッキーでした。

(ちなみに内定の連絡の電話を貰ったのは風俗の待機中で、かなり焦りましたが、お店の女の子が一緒に喜んでくれたのが嬉しかったです)

 

就活が終わると整形で頭がいっぱいになりました。

「可愛い顔で社会に出てやる!」

そう思って、大学のうちに整形しました。これ以上いじっても可愛くならないんだなってことがわかった頃に整形をやめました。ちょっとマシになったブスが完成しただけでした。

 

でも、今ブスで悩んでいません。

私の選択は正しかったと思っています。

 

就活中には「やりたいこと」とか、見つけられませんでした。でも今の仕事は楽しいです。最近仕事の中でやりたいことも見つけました。

ブスに悩まず毎日出社出来ます。これは凄いことです。

 

ブスのみなさんへ。やりたいことを見つけるのはすごく素敵なことです。でも華やかな業界は美人が多いです。某大手アパレルは「美人しか昇進できない」なんて噂もあります。やりたいことをやるな、とは言いません。でもブスに負けそうな時はこういう逃げ道もあります。

 

あなたの心が救われますように。

2020年卒のブスより。